_SL500_AA300_朝の通勤電車の中、傍から見れば死にそうな顔をして窓際に立っている日が週に3日はあります。

制作グループの久保と申します。
職務は求人広告の企画と制作。広告表現のアイデア出しを生業としていますので、煮詰まると上記のような状態になることももはや日常になった、今年8年目・32歳でございます。

僕ようなの仕事にかかわらず「アイデア」というのはどんな仕事でも必要ですよね。取材でお客様の会社を伺う機会も多いのですが、例えば、一般的に「ルーチンワーク」と認識されている業務の中にも実によく考えられたアイデアによってルーチンがつくられている。目から鱗の「深い仕事」に出会うことも多々あります。ただ、そのアイデア。「期限」「納期」という制約がつくだけで「プレッシャー」という名のモンスターに変貌する。皆さんもアイデア出しを求められた時、こんな気持ちになったことは1度や2度はおありだと思います。僕は週3ですから、毎日がモンスターハンターです。

今回はそんなアイデア欠乏症の僕がすがる思いで出会った本のご紹介。
「いいアイデアは考えるな」(著・柳澤大輔)

「面白法人カヤック」(http://www.kayac.com)ってご存知でしょうか。著者の柳澤氏が代表を務めるWEB制作会社です。ここ数年の国内外のWEB広告賞を獲りまくっていることでかなり有名になりました。そんな会社の代表のアイデア出しノウハウ本。

氏いわく
「すごいアイデアを考えようとしてはいけない」のだそうです。
「質より量」「すごくないアイデア、くだらない、バカみたいなアイデアでもいいからとにかく出せ」と。

なぜなら、

「10日かかってやっとひねり出した1本のアイデアは、3日で10本考えたアイデアの中に含まれている」

だからだそうです。

「量をこなせ」といった根性論ではなく、言われてみれば確かにそうかも、な理論です。

さらに、

「ピカソは生涯2万点以上の絵を描いた」
「バッハは少なくとも週1回は作曲していた」
「トーマスエジソンの死後、アイデアメモがぎっしりかかれた3500冊
 あまりのノートが発見された」

と著名人の例が語る通り、「すごいアイデア」を出している人は、その何倍も「すごくないアイデア」を出しています。

そういえば、脳科学者の池谷祐二氏が言っていた医学的根拠に基づいたされた言葉を思い出します。

「やりはじめないとやる気は出ません。脳の側坐核が活動するとやる気が出るのですが、側坐核は何かをやりはじめないと活動しないので。」だそうです。

ダメ押しに、

「まじめくさった人はたいした考えをもっていない。アイデアいっぱいの人は決して深刻にならない。」

フランスの詩人ポール・ヴァレリーなど、多くの著名な本からの引用が多く、気づきも多いです。


つまるところ、「アイデア」は方法論や「センス」ではなく「行動」や「心持ち」から生まれるということ。

ノウハウ本というより啓発本にも近い内容でした。もちろんカヤックで実践されているブレストなど具体的な方法論もありましたが、僕が個人的に触発されたのはやはり、氏の人生観と考え方。

結局は、いかにポジティブに面白がれるのか、なのだと。

「アイデアをたくさん出せるようになれば人生に行き詰まらずにすむ」

と断言されています。

というわけで、週3で死相を出しているヒマがあったらバカになってアイデアを出し続けるように改めようかと思います。

皆さんも悩み多きビジネスパーソンとして行き詰まりを感じられた時は、ぜひこの本を。おすすめです。

「ポジティブに、前向きになるために必要なのは、性格を変えることではなく、アイデアをたくさん思いつけるようになるノウハウなのです。」なんですって。